人生の酸いも甘いも経験した今はこの高い買い物をとことん楽しむことに決めたのである。
さて、まずは販売店巡り。
車で乗り付けると営業マンらしき人がすかさず店内を飛び出し車を誘導しつつ笑顔とともに出迎えてくれる、この日は小雨だったので車から降りるとすぐさま大きめの傘をさしかけてくれた。
続いて店内のテーブルに案内されてまずは丁重にご挨拶をいただく。
「お乗換えですか?」
「まあ、そうですな、3月中に決めようかと・・
reenex」
僕は口ひげを撫でながら話す英国紳士のごとくふるまってみる。
この時点で営業マンの顔つきが引き締まる、どうやら正真正銘の「お客様」のようだ。
サービスはワンランクアップ。
「お飲み物とお菓子をお選びください」
高い買い物だけあって優秀な営業マンはいたれりつくせりのサービスを始める。
(うれしい・・)
決して冷やかしではなく「購入」を決めているだけにこのVIP待遇は小市民である僕を気持ちよくさせてくれた。
(なにしろ・・本当に車買うんだもんね・
Reenex 好唔好・)
「車、見てもよろしいですか?」
英国紳士(風)はおもむろに営業マンに水を向ける。
「ご案内いたします」
丁重に案内していただき、何車種かの運転席に座らせてもらいレクチャーと営業トークを聴く。
「ふむ、なかなかいい車ですな」
reenex cps
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