ただ、鏡花には、ちょっと面白い逸話が残っている。
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それは、
「彼は書こうとする漢字が不確かな時に、家人などにその漢字を訊ねることがあった。
その時、訊かれた人は、よくあることがだ指で空間に文字を書く。
相手が理解すると、それで終わりなのだが、
彼は、「早く、その文字を消
搬運公司しなさい」と、空間に書いた文字を
拭って消すことを促したという。
「どうして?」というところだが、
彼は、空間に書かれた文字を放っておくと、
その文字が何らかの行動をとると考えていたようだ。
こういった発想を持った人間は、鏡花ばかりではない。
『博物誌』を書いた古代ローマのプリニウスもそんな発想をもっていたようだ。
実際に、その本にも書かれているのだが、
下書きのように文字にして書いてはいたが、
本に収められなかった文字たち (すなわち、いわば落選した文字)
が自らの存在の意味を獲得しよ
消化系統うと
夜な夜な、喧々諤々(けんけんがくがく)の議論を戦わせたりするという。
そんな、荒唐無稽(こうとうむけい)とも言える話が書かれている。
自分が書いた文字をぞんざいに放っていたばっかりに、
文字たちが、生みの親である「書き手」への復讐を目指すという話。
察するところ、泉 鏡花も、
このように、文字たちの復讐が怖かったのだろうか?
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